当事務所は夏季休暇をとりませんが、世間的には夏季休暇に入っている、ということから、ちょっと違う視点でのお話でも。
私は一般企業の経理経験が長く、社内の経理のシステムが出来上がっていないところの業務を作り上げて、月次決算のルーチンをまわせる様にする、ということを主に担当してきました。
こういった仕事は、その場限りの仕事であり、月次が正常にまわりだせば、完了となります。
一方、そのルーチンをまわす仕事をする人たちは、今は一定の経理財務のスキルが必要な仕事ですが、今後はこういった毎月同じ業務をこなすような仕事はなくなっていくでしょう。
Freeeやマネーフォワードに代表されるように、仕訳自体が自動がされつつあります(今のところはまだまだですが)。
今は人手不足でもあるため、一般企業の経理の経験があると、転職も有利ですが、これからは、
・規定を理解、業務を理解し、バックオフィス業務を改善することが出来る → 必要とされる
・ルーチンをただこなすだけ → 厳しい
・規定を理解できず、過去の踏襲ばかり繰り返す → 必要とされない
ということになると予測しています。
一般企業の経理でも、その会社に必要となる部分だけですが、規定の理解や勉強は必要です。
経理業務は会社の中でも、何をやっているのかわからない業務です。それを良いことに、全く勉強もせずにあぐらをかいていても、誰も気づかなかったので許されてきましたが、もうそれも通用しなくなるでしょう。
逆に会社の経営側からすれば、本当に必要な経理業務が出来る人を選択できる良い機会になると思います。